原木から生える椎茸(シイタケ)ってどうやってできるとやろ?

準備~収穫まで2年間

原木椎茸(シイタケ)ができるまでには収穫から逆算すると約2年前から仕込み、準備をします

最もハードな仕事は山から原木を切り出す作業です…2年後の秋に収穫できる原木の準備を秋からはじめました。

立木から原木へ

山から20年ほどの年月をかけて大きく育ったクヌギの木を伐採し、約3ヶ月ほと山の中で寝かせ、乾燥させます。冬になると約1Mのサイズに原木を細かく切り、榾木(ほだぎ)にする場所へと運び出します。山の中で乾燥させる事で多少は軽くなるものの重量はかなりのものです。

トラックなど、木材を運べる機械が必要です。

男性の方はご存知の方も多いと思いますが、クヌギの木は、子供が大好きなカブトムシやクワガタが寄ってくる木です!

木の大きさにもよりますが1本の立ち木が10メートルから15メートルに育っており、約12本くらいの椎茸の原木となる木が用意できます。

菌のついた駒を打ち込み、榾木へ

2月中旬から3月の間ごろに一本の原木に対して、35〜45個程の穴を開け、菌のついた駒を丁寧に1つずつ打ち込んでいきます。

木の皮を傷つけないように、幅とバランスに気を配りながら。

上の写真にコマが打ち込んであるの分かりますか?

 

ドリルや、気を移動させるときに、手を挟む可能性があるため、気を抜くとケガをする作業です。

慎重に作業をすすめていきます。

菌のついた駒を打ち込んだ榾木は、井形に組み、湿度を保つことで菌が原木全体に回り、キノコが生える状態へと変わっていきます。

保湿のために檜の葉っぱが最適なので、榾木の上から被せます。

椎茸の榾木は、乾燥させないこと、適度な水分があること、が大事です。

黒い色をしたシートで、雨を通し、陽を通さない寒冷紗と言われるシートを使って陽に直接当たらないような状態を保ちます。

ここまでで、準備は完了です。

これから2年、湿度と状態を管理していきます。管理をしっかりおこなうことで、大きく立派に育ちます。

とっても手間と時間がかかりますが(笑)

現在、オンラインショップで販売中の椎茸は、2年前に準備したものです。ぜひのぞいてみて下さい

 


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